箱根ポーラ美術館へ行ってきました～美術館建築自体が美術作品

今日は天気がよかったので箱根ポーラ美術館へ行ってきました。建築に興味がある自分としてはお気に入りの美術館の一つで年に数回は訪れています。

今回は「部屋のみる夢」という企画展をやっていました。ボナール、マティス以降から現代作家の作品で室内風景を描いたものが主体だったので、自分の好みとはちょっと合わなかったかも知れませんが、ポーラ美術館は日本屈指の印象派のコレクションがあり、その中から見慣れたものも展示してあったので、ほっとしました。

ポーラ美術館は建築も一見の価値ありで、日本建築学会賞・作品賞を2004年に受賞しています。設計は組織系建築設計事務所として業界最大手の日建設計。

箱根の自然の中に溶け込む設計で、地面をすり鉢状に掘り下げその中に十字型の躯体が立てられています。

ファサードも大屋根もガラスがふんだんに使われていて展示室がある階層も本来の地面の下にあるとは思えない明るさです。

美実館周辺には遊歩道が整備され、この遊歩道からは建物の地面の下の部分も外から見ることができ、よく考えられた設計だなと感心します。

すり鉢の底には免震装置も見ることができます。

遊歩道はヒメシャラの林の中に続いていて、天気もよく、ややひんやりした空気の中を歩くのはとても快適で、建築ウォッチャーとしては時間が経つのも忘れてしまいました。

（2023年4月23日に記載しました）