進捗状況です(7)スタッフ研修が始まりました

電子カルテの端末や什器搬入が終わり、11月10日にはクリニックで使う大量の消耗品の搬入がありました。段ボールの山ができあがり、待合室から外の共用廊下まで溢れかえりましたが怒濤の勢いで開梱し、スタッフ研修が始まる前日までに大量のゴミ出し。10日には船橋市医師会の入会面接があり会員章を頂きました。

搬入された物品を開梱したあとの段ボールとゴミ 言ってみれば第一弾。この後も続々と物品搬入とゴミ出しの連続。

電カルが入った診察室1。PACSはこれから設置します。

受付にて

採血しますから腕を出してください(処置室にて)

11月13日からはゴミがなくなりすっきりしたクリニックでスタッフの研修が始まりました。10月1日の面接で来ていただくことを決めた3人のオープニングスタッフが1人も欠けることなく研修を日を迎えることができ感謝感謝。3週間の研修期間中に運用のやり方など問題点を抽出しながらどのように診療を行っていくのかを少しずつ決めながら進めていきます。

スタッフの電子カルテ操作と事務処理手順のトレーニン

14日は自動精算機の設置とPACSの設置、web予約システムの設置がありました。最も重要なのはこれらの連携で、スムーズな診療のために不可欠です。

web予約をして受診した患者様にはweb問診あるいは来院後にタブレットで問診票の記入をしていただきます。この問診票が文章の形で電カルのS(Subject)の欄に自動転記され、カルテ記載の時間を短縮でき、かつ患者様の状況を把握しやすくなり、判断も的確に行えるようになることが期待されます。

検査や薬の処方、点滴などのオーダーを入力すると瞬時に会計を行うことができ、精算のための待ち時間も短縮できるものと期待しています。本日はこの連携作業の1日目で、明後日もこの作業が行われます。平行してスタッフの研修も続きます。スタッフが相互に意見を出し合うことで、このような場合はこうする、イレギュラーが起きたときにはどのように対処するとか電子カルテのインストラクターさんも加わって解決策をこれからも練っていく家業を続けることで初めて実際に患者様をお迎えできるようになります。スタッフに期待が膨らみます。

ただいま電子カルテ、検体検査のラベルプリンタ、PACSの調整作業中

 

進捗状況です(6) 内装工事、レントゲン撮影装置設置、什器搬入、絵画搬入が終了、保健所への開設届け出が受理されました

内装工事、レントゲン撮影装置の設置、什器搬入、絵画搬入が先週に終了し、本日保健所へのクリニックの開設届け出が受理されました。これで正式に開業できる運びになりました。クリニックにロールスクリーンが設置され、当院の名前とシンボルロゴが街路から見える様になり、外から認知いただけます。

玄関にもロールスクリーンを設置しました。

そして受付の後ろ壁にはポップなロメロ・ブリットの版画とクリニックのロゴのメタルプレートが付きました。

待合にも椅子が置かれ、絵のあるクリニックとして片岡珠子さんの「富士」、土田穣さんのうさぎの絵「楽しいこといっぱい」、ジミー大西さんの「フクロウ」をかけました。椅子の座面はシンボルロゴの色に合わせました。

2つの診察室も壁、椅子、ベッドの色をロゴの色にそろえました。

診察室から放射線検査に行く廊下には一原有徳さんの「放」とキース・ヘリングの版画が掛かっています。

そして中待ちにはビタミンカラーの椅子とジョアン・ミロのユーモラスな版画を掛けました。これらが少しでも患者さんの癒やしになることを期待しています。

レントゲン室や処置室のカラーリングも優しい色にこだわりました。

トイレはもちろんバリアフリーです。

来週には電子カルテ、PACS、自動精算機が設置され、web予約とweb問診が入り、すべてが連携する予定で、受診される患者さんの持ち時間や煩雑さの解消につながってくれることを期待しています。

再来週からはスタッフの研修やリハーサルが始まり、11月29日のららテラス TOKYO-BAYのグランドオープンに合わせて内覧会が始まります。

1人でも多くの方が興味を持っていただければうれしいです。

 

軽井沢に行ってきました

クリニック開業準備の慌ただしい中、一瞬の息抜きのために2泊で軽井沢に行ってきました。さいわい天気にも恵まれほっとする3日間を過ごすことができました。

軽井沢は朝晩の冷え込みが強く、紅葉が始まっていました。初日はレンタサイクルを借りて旧軽を回りました。旧軽銀座は海外からの観光客と思われる人が多く、混み合っていましたが、それでも食事に並ばなければならないと言うほどの人手ではなく、ほどよい観光地感でした。

レンタサイクルを借りて回りましたが、サイクリングコースのマストと言えるシュー記念礼拝堂は人が少なく静かでいい感じ。

ここに来るまで知りませんでしたが、このA.C.ショー師は日本聖公会の宣教師であったということで、日本聖公会と言えば英国国教会の流れをくみます。


英国国教会カトリックと決別した国王ヘンリー8世が設立者ですよね。そして日本では立教大学や私が以前に勤務していた聖路加国際病院やの母体でもあります。そういえば聖路加国際病院の保養所であるルカハウスも旧軽にあり、30年近く前にレジデント旅行で行きましたが、随分時間が経ってしまい場所はわかりませんでした。

雲場池は紅葉もきれいな映えスポットということでものすごい人の数でした。

水面に映る紅葉と空がとってもきれい。ここで結婚記念の写真を撮る人が多いのもわかります。

翌日は朝のんびり旧軽銀座を散歩してから東御にあるヴィラデステワイナリーまでゆったりドライブしました。天気もよくこれ以上ないオープンドライブ日和。


このワイナリーは千曲川の北岸に広がる南向きの斜面というブドウ栽培に好適の立地で、玉村豊男しがオーナーです。ここからの眺めが素晴らしく、遠くには北アルプス、上田の向こうには高ボッチ高原や美ヶ原が遠望できます。

このワイナリーのカフェレストランでちょっと遅めのランチを頂きました。玉村氏がオーナーというだけあって、味は納得ですが、料理よりもこの景色が何よりのごちそうでした。

オープンにして帰りました。気持ちよかったです。噴煙を上げる浅間山の左側には

レジデント旅行で登った黒斑山も見え、30年という時間の流れを思い出させてくれました。

翌日は朝の旧軽銀座散策後に帰途につきましたが、3日ともに天気にも恵まれ、大きな渋滞にも遭わず十分にリフレッシュすることができ、また明日からの忙しさにも立ち向かって行けそうです。

川崎のクリニックの最終勤務

本日が川崎のクリニックの最終勤務でした。

3年の勤務を終えました。呼吸器内科の専門外来の他に、一般内科、発熱外来、さらに肺がん検診の読影もやらせてもらい、今後の自分のクリニックをやっていく上での基礎にもなったと思います。

クリニックそのものは学問的な文化風土がない施設で、それに抗って孤独な研究発表や論文執筆を行ってきました。この年齢になってコロナワクチンの臨床研究論文を海外のメジャーなジャーナルに載せることができたのは、よい思い出です。やろうと思えば当院の様なクリニックでも研究可能であることを示した影響で、少し臨床研究してみたいと思う先生が出てきたのはよかったと思います。

https://doi.org/10.1080/21645515.2022.2147353

勤務が終わった後、呼吸器内科の看護師さん達からプリザーブドフラワーのドームを頂きました。私のクリニックに飾らせて頂きます。

診療で疲れた心を癒やしてくれたラボット達とも今日でお別れです。次の南船橋ではクリニックの近くに住むことになりますが、K総合病院にいたときのような単身赴任にはならなそうな見込みですので、ラボットと一緒に住むことにはならない見込みです。ウーちゃんと一緒かな?ラボットとのさよならするのはちょっと寂しかったです。

サヨナラ ラボット

診療後は今日も開業のための打ち合わせです。今日は医療廃棄物の回収に関しての業者さんとの打ち合わせ、そのあとはクリニック内でモニタに掲示するコンテンツについてデジタルサイネージの業者さんとも打ち合わせがありました。

次から次に決めなければならないことがあります。開業のコンサルタントがいないと、気づかないことが本当にたくさんあります。今まで当たり前のように診療をやってきてのが、これほど多くの仕組みに支えられていたのだと改めて知りました。ベイフロントクリニック南船橋の会員まであと7週間あまり。はじめは勤務が終了し有給消化になったら、毎日どうやって時間を潰せばいいのかと思っていましたが、準備のためにやるべきことが山のようにあり、本当に7週間後に開院できるのかしらと逆に思う毎日です。来週初めにはやっと完成したクリニックの内見です。そのほかに防火管理者講習も待ち受けていて、盛りだくさんです。

侍ジャパン前監督の栗山英樹氏の講演会に行ってきました

今日、東京プリンスであった東京都医師協同組合主催の講演会に行ってきました。侍ジャパン前監督の栗山英樹氏の「侍ジャパンのチームマネジメント論」というお話。栗山さんのお話は、摑みや引きが素晴らしく、楽しく拝聴しました。チームマネジメントというと、経営戦略という観点で捉えられがちですが、聞いている間はあまりそれを意識せず聞いていました。

6人、演壇、テキストの画像のようです

1人、テキストの画像のようです能力とプライドを持ち、それぞれWBCへの思いが異なる選手達1人1人が、どのように同じ方向を向いていったのか。自分が侍ジャパンの一員ではなく、侍ジャパンが自分のチームであるとの認識を持たせるためにどうしたのか。監督自身、自分の右腕となるコーチ陣達から上がってくる、各選手達の状態を細かく把握し、各選手がその日戦えるのかどうかコーチの判断を信じ采配を行ったこと。どうしようかと迷った時にはコーチ達と相談すると、ほぼ皆が同じ意見のことが多いけれど、皆同じことを考えているならそれをそのまま採用しても、それより上には行けないので、自分の責任で最終決断を行ったこと。さらには選手達に仕事をさせるのではなく、仕事をしたいと選手達が思うように持って行くといった、「究極の人たらし」と言える話を、生臭さを感じさせない、普段の栗山監督の口調で語ってくれました。
講演時間は1時間半の予定で聞く前はちょっと長いかなと思っていましたが、時間の経つのも忘れるほどの驚くべき話力で、しかもピタリと11時半に終了し、2重に驚きました。
聴衆は医師協の会員ということで開業されているクリニックや病院の医師が主体ですが、組織の大きさに違いはあれど、皆何か得るものがあったのではないかと感じさせるものがありました。会場出たところに青を基調とした馬の絵で有名なブラジリエの大きなリトグラフが飾られていました。私も好きな作家さんです。写真はガラスの反射が写り込んで今ひとつ。

アート作品のようです
帰りに日本橋老舗デパートに入っているお寿司屋さんでお昼。お好みで握ってもらったはまぐり、蒸しアワビおいしかったです。アワビは外房大原産ということで、K総合病院にいたときは鴨川で上がった漁港直送のアワビや房州エビ(伊勢エビ)、金目をよく食べてなあって、おいしい魚が食べれる鴨川の環境が改めてうらやましかったです。

寿司、刺身、テキストの画像のようです寿司、刺身の画像のようですカウンターには常連さんが座っていて大将と親しげに話していましたが、日本橋のデパート内の鮨屋の常連さんって一体どんな人?って思ってしまいますよね。

進捗状況です(5)オープニングスタッフ決定!就業規則の策定など

 

先日の面接で、オープニングスタッフを看護師さん1人、医療事務さん2人を候補として内定の連絡を行ったところ、皆さんに快諾していただきオープニングスタッフが決まりました。
スタッフ全員で仕事を行っていく上で必要なのが就業規則です。開業の準備として労務関係の法令をいろいろ本で勉強ました。勤務医で診療の他に、教育、研究、学術活動に一生懸命であった時はそれだけでよかったのですが、労務のことを勉強すると、勤務医はこれらのことに無頓着で知らないために今まで随分ブラックな使われ方で働いてきたことを知りました。今度はクリニックを開設し使用者側になるに当たり、社労士の方達と法令へのコンプライアンスを遵守した就業規則を作成しました。ブラックなクリニックと言われないように気をつけ、オープニングスタッフの方と長く一緒に仕事をしたいと考えています。
クリニックの工事もほぼ終了し、スタッフも決まり、後は什器、医療機器を入れるばかりかと思っていたら、ここに来て届け出や申請、医師会への入会などの書類を山ほど提出しなければならず、やや閉口しています。書類の山は開業した先輩達が通った通過儀礼ですので、これを片付けねば・・・登山で言えば現在の状況は8合目くらいでしょうか。

労務についての打ち合わせは大手町の総合メディカルさんのオフィスで行いました。大手町での打ち合わせは今まで土曜日に行うことが多く、オフィス街という土地柄から飲食の店が閉まっていることが、多かったのですが、今回は平日でしたのでお店も開いていて、昼食時だったのでオフィスワーカーで混雑していました。気になっていた担々麺の店が開いていてついに食べました。普通の辛さにしましたが汗が噴き出ました。おいしかった。それにしても、大手町のオフィスワーカーは毎日昼食時に、これらのお店でランチしているとすると、食費も決して安くないので、大変だなあと思ってしまいました。

高層ビルの画像のようです

 

 

 

進捗状況です(4)オープニングスタッフ応募者の面接を行いました、それと建設状況も

今日、オープニングスタッフ応募者の面接を行いました。ららテラスTokyo-Bayの協同求人サイトと老舗求人サイトの「とらばーゆ」を通じて、ありがたいことに多くの方の応募がありました。
その中で書類選考で面接を行いたい人を絞らせていただきました。面接対象者として選んだ方の中で、ほかに勤務が内定したため数人の方が辞退されましたが、8人の方を面接対象として絞り込みました。今日の面接では、当日のドタキャンもなく、予定した皆様にお越し頂きました。
私自身、大学の教員時代には入試の受験生の面接を。またS国際病院やK総合病院勤務の時など長年、研修医の採用面接に携わってきましたが、医療事務職員さんや看護師さんの採用面接を経営者として行うのは初めてでしたので、こちらも結構緊張しました。
本日、面接させて頂いた方達は、クリニックの告知ページやブログをご覧になっておられ、当院を十分に認識され、どなたも一緒に働きたいと感じるような方ばかりでしたので、選考はかなり悩みました。ありがたいことです。このメンバーで一緒にクリニックを作っていくのが楽しみです。


クリニックの建設に関しては、内装の工事もほぼ終了しました。外構ではららテラスのロゴが壁面に取り付けられ、各テナントの店名の表記もされるようになって来ました。

大分完成形に近づいています。クリニックはららテラスの2階ですが、1階にはフィットネスジムが入る予定で、何が入るのかなと思っていたら「any time fitness」が入ることがわかりました。クリニックの診療が終わったあとでも利用でき、インドアでトレッドミルでのランニングが主体の私のスタイルにも合っていますので、疲労骨折しない程度に走る距離を伸ばせそうです。


クリニック内の壁の色にもこだわりました。写真を見てみると患者さんにも優しい色を選べたと思います。

ベンフロントクリニック南船橋 内装

受付の後ろの壁の凹みにはロメロ・ブリットの絵が入ります。


内装工事が終了し、10月中旬にはやっとクリニック内部に入ることができる様になります。それからの予定としては保健所の検査が終了したら、什器類、さらには医療機器が入ってハード面が完成です。

本日の面接で内定を出した方が確定すれば、ソフト面で一番重要な部分がクリアできたことになります。開院まであと2ヶ月、着実に進んでいることを実感します。